新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、フィリピンのすべての語学学校は3月半ばから臨時休校の状態が続いています。
いつになれば、フィリピン留学を再開できるのでしょうか?
気になる学校再開の時期について、現在の状況をふまえて予想してみました。
フィリピンの語学学校が臨時休校にいたるまで
まず、フィリピンの語学学校が臨時休校にいたるまでを振返ってみましょう。
新型コロナウイルスの影響がフィリピン留学にも及び始めたのは、今年3月のことです。
フィリピンでは、3月半ばから感染者が急増
フィリピンでは、日本に先駆けて中国人等の入国制限に踏み切ったこともあって、3月初旬までは国内のコロナウイルスの感染者は少数に抑えられていました。
しかし、3月10頃には首都のマニラを中心に感染者が急増します。これを受けてドゥテルテ大統領は2020年3月12日に演説を行い、マニラ都市圏の封鎖を発表しました。
3月16日から語学学校も休校に
2020年の3月12日時点では、セブ地域でのコロナ感染者は確認されていませんでした。
しかし大統領の演説を受けて、セブ地域でも公立学校を含むすべての学校を3月16日(月)から29日(日)の2週間休校するよう、政府機関のTESDA(テスダ)より要請がありました。ESL(語学学校)もその対象となるため、3月16日から一斉に臨時休校となりました。
ほどなくして、セブ以外の地域の語学学校も休校が決定。当時フィリピンに留学中だった各国からの生徒たちは、急遽留学を中断して帰国することになりました。
フィリピンの語学学校の現在の状況は?
臨時休校が始まった当初、語学学校では5月~6月頃の授業再開を目指していました。
しかし現在もフィリピン国内でのコロナ感染者は増えており、休校も続いています。
休校中の現在、学校内部はどのようになっているのでしょうか?
最低限のスタッフで学校を維持
休校中とはいえ、学校を完全に無人の状態にはできないため、各語学学校では必要最小限のスタッフだけが残って運営にあたっています。
オンライン英会話に活路を見出す学校
そんな中、語学学校が本腰を入れ始めたのがオンライン英会話です。
日本でもおなじみのオンライン英会話ですが、これまでは1コマ25分程度の手軽さを売りにしたレッスンが当たり前でした。
今回のコロナ休校を受けて、これまでオンライン英会話がなかった語学学校も次々と参入しています。
フィリピン留学と同様に、1コマ40分~50分の英語レッスンを1日に4~8コマ受ける「オンライン留学」のサービスも登場しています。
現在のセブ・マニラの状況
新型コロナウイルスの感染を防ぐため、 セブ島のセブ市・マンダウエ市および、マクタン島のラプラプ市では8月31日までGCQ(General Community Quarantine)「一般的なコミュニティ隔離措置」を継続しています。
ロックダウンとは異なり外出はできますが、外出の際にはマスクとフェースシールドの着用が義務付けられています。
マニラ首都圏においても隔離措置が1段階緩和され、セブと同じGCQになりました。セブ~マニラ間のフライトも再開され、徐々に社会活動を戻ってきているようです。
フィリピン留学の再開時期を予想!
臨時休校のため、今は各校ともオンライン英会話に軸足を移していますが、もちろん一番の目標は学校再開です。
フィリピン留学の再開時期を予想してみましょう。
再開予定時期をアナウンスしている語学学校
※いずれの学校も、さらに延期になる可能性があります。
予想!語学学校の再開は2021年になってから
結論として、2020年内の学校再開は難しいのではないかと予想しています。
先にご紹介したように、再開時期のアナウンスは最短でも10月となっています。
ただし、これは「可能性がある中で最も早い日付」です。3月半ばに休校が始まって以来、再開予定時期は5月、7月、8月…と何度も延期されてきた経緯があります。
フィリピン国内のコロナ感染者が安心できる水準まで減り、日本⇔フィリピンの航空便が通常通りに運行されるなどの条件が整うまでは、学校を再開することはできません。
2020年内に再開できるとしたら?
②日本~フィリピン間のフライトが運航される
③日本人に対する2週間の隔離措置がなくなる
④日本人に対するSSPやVISAの発給が再開される など
逆に言えば、フィリピン国内のコロナ感染者の数が安心できる水準まで減り、フライトも滞りなく運航されるなどの諸条件をクリアできれば、2020年のうちにフィリピン留学も可能になるかもしれません。
安全な学校再開を目指して
現在の状況から考えると、フィリピンの語学学校の再開時期は2021年と予測しています。
日本と同様、フィリピンでも経済や社会活動を再開しながらコロナウイルスの感染を抑えるべく、最良の方法を探っています。
フィリピンの語学学校が一日でも早く再開し、安全を確保したうえで留学生の皆さんを受け入れられるようになることを、心より願っています。